シースは、種類も豊富だし奥が深いんだ
さて、長くナイフのことを書いてきたけど今回はナイフを納めるシース(鞘)の話。たかがシースといっても簡易な作りのモノからシース単体で工芸品といえるレベルまでさまざま。ナイフ本体の自作となるとかなりの技術が必要だけど、シースの自作ならやってみれば意外にそこまで道具も技術もなくても作成することができる。自分の手でお気に入りのシースを作るなんていうのもいいと思う。後編ではシースの作り方を紹介するけど、まずはシースの種類から見ていこう。
革シース

ナイロンシース

タクティカルナイフなどに採用されるシースで、プラスティックやカイデックスと組み合わされることも多い。
プラスティックシース

カイデックスシース

ウッドシース

シースのチューニング&メンテナンス方法
種類がザックリとわかったところで一番メジャーな革シースのチューニング&メンテナンスの方法を教えよう。まずはチューニングだけど、市販の革シースは型に合わせて作っただけなので一つ一つ個体に合わせて作っているわけじゃない。これをナイフの形にピタッと合うように成形してあげることでもっと使いやすいシースになるんだ。ただ、すべての革シースがこの作業を必要としているわけじゃない。具体的に言うと一枚の革を丸めて刃の側だけが縫われているタイプのシースで、分厚い革(2.5mm以上)で作られていたらこの作業をやると使い勝手が激変することだろう。では手順だ。
シースのチューニング・シースに水を吸わせる

ナイフに合わせて成形

乾燥

保湿

この内容は以下のメンテナンスと同じことだ。メンテナンスは革のシースであればどんなシースでも最低限必要だ。ただ、注意してほしいのはやりすぎないこと。危険なブレードを包んで安全に持ち運ぶことがシースの役割だからシースは固くなきゃならない。革のメンテナンスはやりすぎると必要以上に柔軟にしてしまう可能性があるということを覚えておこう。順序は次の通り。
シースのメンテナンス・まず汚れを落とす

オイルを塗る

革は放っておくと乾燥が進みヒビ割れてダメになってしまう。それを防ぐために保湿してあげるのが革用のオイル。ミンクオイルなど革用のオイルを指やウェスでこすりつけて革にしみこませる。乾いたウェスや指でこすって摩擦で温度を少し上げると染み込みやすい。軽くべたつくのでそれを拭きあげる意味でもウェスでこすって仕上げるのがおススメ。
オイルは塗りすぎると柔らかくなってしまうので染み込みのいい液体やスプレータイプなどは止めておこう。シースのメンテナンスは年に1回程度で問題ない。思い出したときにメンテしてあげよう。忘れて放っておくとヒビだらけということにもなりかねないぞ。
さあ、後編ではシースの作り方を紹介しよう。
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